アプリゲームではこうして声優を決める! その3 演技のこんな所を見る

こんばんは。Dontです。

前回、前々回の記事では主に声優さんを決定する時の政治的なお話をしました。

game-dont.hatenablog.com

game-dont.hatenablog.com

今回はオーディションの演技でどんな所を見るかのお話。

 オーディション参加は50名以上

現在アプリゲームを作るには最低でも5000万円、大きなタイトルだと数億もの予算がかかっています。たまーに未だに「ソシャゲなんて数百万でできてボロい商売」なんてネットの意見を見ますがそれは5~6年前の話です。

今では求められるクオリティも開発予算も跳ね上がり、ある程度大きな資本が無いとアプリゲーム市場には参入できない時代になっています。

そんなわけでアプリゲームでも声優に予算を割いてきちんとオーディションをするタイトルが増えています。

オーディションをするにはまず音響制作会社さんに「オーディションをします」と発注をかけます。すると音響制作会社さんから各声優事務所さんにオーディションの連絡が行き、各事務所さんがオーディションに出る声優さんをピックアップします。

タイトルによってまちまちですがメインキャラ10人程度のオーディションで50~100名の声優さんがオーディションを受けます。

 

聞く方もしんどいオーディション

メインキャラ10キャラで100人だったら1役10人なのかというとそうではありません。

通常オーディションは同じ人が2~3役受けるのでだいたい1キャラあたり30人以上の声を聞かなければなりません。

だいたいテープオーディションの音源は2分程度なので2分×30人×10キャラで600分。10時間分ものオーディション音源を聞くことになります。

声ヲタの自分でもこれは相当辛いです。アニメともなると1キャラ100人くらい受けるらしいのでその苦労は想像を絶する物だと思います。

 

 とにかく上手い売れっ子声優さん

オーディションに参加される声優さんは30代の売れっ子~新人くらいの人が受けます。

実際に聞けばわかるのですが第一線で活躍されている方はやっぱり芝居が恐ろしく上手いです。本来こちらが想定したキャラに合っていなくても演技で説得力が出てしまうほどです。対して新人さんはとにかく元気良く、お手本のような演技が多い印象です。

 

新人が採用される時はどんな時か

以前声優さんの採用基準として認知度が大きな役割を示すという話をしました。

しかし純粋に演技だけで選んだとしてもやはり売れっ子さんに大きなアドバンテージがあります。正直言って天と地ほどの差があります(特に男性)

そんな中新人さんが採用される時はどんな時なのか。それは

①役にピッタリハマった時(つたない演技がむしろ好印象に働いた時)

②ぶっ飛んだ個性を発揮した時

大体こんなところです。新人声優さんに言いたいのは上手くまとまった演技をしようとしても売れっ子に人には及ばない事が多いので玉砕覚悟でチャレンジをしてみて欲しいという事です。昨今の流行りとして強烈な個性をキャラにも声優さんにも求める事が多くなっているのでそういったチャレンジがいつか実を結ぶ日がくるのではないかと思います。

 

オーディションに合格する12のコツ (ワタナベエンターテイメントカレッジ門外不出の芸能レッスン)

オーディションに合格する12のコツ (ワタナベエンターテイメントカレッジ門外不出の芸能レッスン)