デスマーチ実況中継・今日も一日がんばるぞい
ブログを2ヶ月もほったらかしにしてました。Dontです。
なにせコレ(カレンダーを指さし)がコレ(喉を掻き切るポーズ)なモンで。
というわけで今!まさに!デスマーチ中です!
ビルド待ちの時間を使ってこれを書いていますがゆるふわゲーム制作漫画では味わえないライブ感をお伝えしたいと思います。
そもそも何故デスマーチになるのか
ゲームも言ってしまえばただのIT企業なのでデスマーチ突入のきっかけは普通の企業と変わりはありません。
①プログラマの自己評価が過大すぎて工数見積を少なく見積もる
②営業がリップサービスで工期を少なく伝える
③クライアントや自主的なちゃぶ台返し
まぁこんなところです。
普通のIT企業と違うところと言えば③のちゃぶ台返しでしょうか。
ゲームは「面白さ」とかいう不確定でやってみなくちゃ分からない物を作り出すので要件を満たせばOKのシステム屋さんとはスクラップ&ビルドの回数が違うと思います。
やればやるだけ「あそこも直したい」「ここの仕様を直したい」「やっぱ元に戻して」なんて感じでいつまで経っても終わりません。
そんな事を繰り返しているとアラ不思議、あれだけ余裕があったスケジュールがパッツンパッツンに!さぁて備蓄のカップラーメンが活躍する時だぜ!となります。
立ちふさがる労働基準法の壁
デスマーチと聞くと何連泊もしてもう何日も家に帰ってないぜ!みたいなのを想像する人も多いでしょう。実際昔はそうだったらしいです。
しかしITバブルで世の中にデスマーチが流行るずっと前から労働基準法をブッチしまくっていたゲーム業界は労働基準監督署にガッツリ睨まれています。
なので大手になると驚くほどホワイトな環境です。深夜残業しすぎると怒られたりそもそも出勤時間が普通の企業よりも遅かったり。
デスマーチの強い味方だ「個人事業主」
そんな中で残業?何それ美味しいの?とスリ潰れるまで使い倒せるのは私のようなフリーのゲーム開発者です。
個人事業主という扱いなので労働時間は規約に含まれていません。とは言え下請法に抵触するような事は出来ないしあまりに酷い扱いだと次から誰も仕事を受けてくれなくなるのでそれなりにスリ潰します。
その分勤め人よりも多い報酬をいただく場合が多いです。
ですが未だに中小の下請けではブラックな労働環境がまかり通っている事も事実です。
フリーになれるのも大手で大きな成功事例に関わった事がある人に限られますからゲーム業界では労働環境の格差は大変大きな物になっています。
ゲーム業界は転職が盛んな業界なので(5年いれば古株扱い)自分自身でのし上がっていくしかありません。
デスマーチ実況中継
まぁそんなわけでちょっと業界の闇に触れましたがここから楽しい楽しい現場実況。
(今現在だけでなく過去の事例も含みます)
・なんかもう色々面倒なのでステテコ&肌着の自宅スタイル
・プロデューサーからの差し入れが眠眠打破で苦い顔をするチームメンバー
・バグか仕様かの判定が日に日に甘くなるディレクター
・ド修羅場でも声優さんの収録には行く声ヲタスタッフ(私含む)
・深夜2時に始まる淫語しりとり
・ビルド待ちの暇つぶしに近所のコンビニで適当なTCG買ってきて遊び始める
・見つかるバグと処理するバグが1:1のペースで無限地獄
・こっそり夏コミ原稿を始めるグラフィッカー
・それを間違えてクラウドサーバにあげてチームに性癖を晒すグラフィッカー
・深夜3時に始まるみさくら語しりとり
・買ったばっかりのゲームを金庫に隠される
そんなこんなしてたらビルドが終わったようなので作業に戻ります!
以上現場から中継でした!