作り手としてもんにょりしたお話

こんばんは、Dontです。

今回はいち作り手として言われてうーんと思ってしまったお話。

 

昔まだ中規模なゲームメーカーに勤めていた頃の話です。

少し仲良くなった人に自分の社名を明かした時にこんな事を言われました。

 

『俺○○(そのメーカーのゲームタイトル)大好きなんスよ!友達から借りてハマって同人誌とか買い漁ったりコスプレもしてるんです!グッズなんかは買わないんですけどすっげー濃いオタクっすよ!』

 

その時は「ヘーソウナンデスカーアリガトウゴザイマスー」くらいな対応だったと思うんですがなんか残念な気持ちになりました。

別にそのタイトルに自分は関わっていなかったのでダメージは少なかったかもしれませんが自分の作ったタイトルだったらすっごい冷ややかな目線で彼を見ていた事でしょう。

 

どこが萎えさせるポイントだったのか

 

彼の発言を紐解くと

・ゲームソフトは借りてプレイした

・同人誌は買っている

・コスプレは自作もしくは中国の代理店に発注

・グッズは買っていない

 

うん!きみウチに一円も落としてないな!

彼に悪意が無い事は分かっているんです。きっと純粋に作品が好きなんでしょう。

それでもやっぱり堂々と金払ってません宣言されるとキツいものがあります。

 

風のうわさで彼が同じ作品好きの可愛い彼女が出来たと聞いた時はチ○コもげろと神に祈ったものです。

無くならない「行けないけど応援してます」問題

同じような例でよくイベントの出演者に「行けないですけど頑張って下さい!」と話しかける人が昔から無くならない問題があります。

これも出演者からしたら「来ない」という事実が突きつけられるだけでぶっちゃけお前の都合なんて知らんがな!って感じです。

「頑張ったけどチケットが完売だった」という行く意思もお金もあったけど駄目だったなら分かりますがそうでないならそれは秘めておいて声に出さない事をおすすめします。

 

応援はありがたいけど…

クリエイターと言われる人や芸事を生業にしている人は表現者の一面はあるもののそれで飯を食っている以上は商売人です。

お金を払ってないという事実を告げられて良い気がするわけがありません。

『宣伝になるからいいじゃん』と言う人もいるかもしれませんが正直な事を言えば声高に好きをふりまく無銭者よりも500円のグッズを無言で買ってくれる人の方が100倍ありがたいです。

教訓

これはどのジャンルでも言える事なんですけどお金払ってない人の方が不平不満の声が大きいんです。近年のソシャゲ課金問題も実際にお金を払った人では無くゲームをプレイしていない人が騒ぎ立てています。

これから作り手になる人にひとつアドバイスするなら

『彼らの大きな声の奥にある消費者の声に耳を傾けろ』

という事です。大きな声に惑わされず実際にお金を出してくれる小さな要望をすくいとっていく事が何より大切だと思います。

 

お客様は神様です。(1) (シリウスコミックス)

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