40年も前にのび太くんが実践していた現代的マーケティング

こんばんは。Dontです。やんごとなき理由により実家に帰ってきました。詳しくはTwitterをご覧下さい。

 

ついでに部屋の掃除をしたのですがそしたら古い漫画が出てきたので懐かしみながら読んでいました。そこで気付いたのび太くんのマーケティングの才能を紹介します。

 

「かがみでコマーシャル」

ドラえもんの14巻に出てくる「かがみでコマーシャル」という回。ざっくり説明すると鏡で映した物が他の窓や鏡などの反射物に映る「遠写かがみ」という道具が出てくるのですが使いみちが無いというドラえもんのび太はコマーシャルに使って大儲けを考えます。寂れた和菓子屋のCMをうつが最初は強制的に映るわざとらしいCMに避難殺到。失敗に泣き出すドラえもんのび太を和菓子屋の主人が慰めて店の和菓子を無料でふるまったところ美味そうに食べる二人の姿を見たお客さんが殺到して大繁盛!というお話。

 

生活の一部に広告を挿入する先見の明

生活の一部のスペースに広告を載せるというのは今でこそ当たり前の広告手法ですがこの作品が発表されたのは1977年、看板など決められた場所のみが広告媒体というのが当たり前の時代です。

しかしのび太くんは「遠写かがみ」を見た瞬間に窓や鏡にCMを流すというアイディアを出します。

 

信ぴょう性の高い生の意見の拡散

ネットが生まれ、日常のありとあらゆる場所に広告が溢れる現代でも爆発的ヒットの原因はいつでも口コミから広がっていくものです。

SNSが発達し、より交流がライトなものになった現在ではいかにしてこの口コミを誘発するかというのがマーケティングの課題となっています。所謂ステマなんかもその手法のひとつだと思います。

特に今は広告に対して懐疑的な風潮があるので生の意見というのは高い広告効果があります。かの大ヒットコンテンツ「艦これ」も漫画家の平野耕太さんがTwitterでつぶやいたのがプレイ人数を伸ばす起爆剤のひとつとも言われています。

のび太くんはこの生の意見を意図せずとはいえ鏡で拡散、結果的に大成功を収めます。

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それにしてもこの二人完全にキマってやがる。

 

40年も前に意識せずにマーケティングを成功させたのび太くん。

早寝、射撃、あやとりに続く特技として名を連ねても良いかもしれません。

 

ドラえもん (14) (てんとう虫コミックス)

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