悲惨!最底辺アプリは月の売上たった5万円!?
こんばんは。Dontです。
本日国会でグラブル問題が議案に挙がったそうですね。何十万と課金する人が続出して社会問題に…アプリ製作者としては羨ましい限りです。
今回は燦然と輝く大ヒットアプリの影で数ヶ月で朽ちていく所謂爆死アプリのお話です。
アプリを運営するのに最低限必要なお金
アプリがサービス終了するのは単純にアプリを継続しても赤字を垂れ流すからです。
それでは赤字を回避するためには1ヶ月でどれくらいのお金が必要なのでしょうか?
まずは運営するスタッフの人件費。
ディレクター:全体の進捗管理や運営方針の決定を行う現場監督
プランナー:イベントの設計やデータの作成
グラフィック:バナーやイベントUIのグラフィックの作成
人月を格安の50万で計算したとしてこれで150万円です。
続いてキャラクター。
キャライラスト:1枚約7~10万円
声優による音声収録:1キャラ5~10万円
1ヶ月にリリースするキャラを5キャラ用意すると最低60万円
これにサーバー費が月50万円と格安で抑えたとしてもトータルで260万円です。
実際の相場としては諸々雑費を加えて最低で600~1000万円、大きなタイトルだと2000万円以上になります。
最底辺アプリの現実。1日の売上0円の日も…
アプリの1日の売上の計算式は簡単で以下の計算式になります。
DAU×課金率×ARPPU=1日の売上
DAU:その日にアプリをプレイしてくれた人数
課金率:DAUのうち何%が課金してくれたか
ARPPU:課金してくれた人が平均いくら支払ったか
アプリの運営者は日々これらの数字をチェックしてイベントや方針を考えます。
しかしタイトルが爆死するとこうなります。
DAU:事前登録で数万人集めるも右肩下がり、過疎感が出て負のスパイラル
課金率:過疎なので課金するまでもなくイベント上位になれるので課金しない。
ARPP:自慢する相手もいないので高レアリティがいらない。課金しても1000円未満
もうこうなると歯止めが効きません。
人は離れガチャは回らず下手すると1日の売上が0円なんて日も。売上がなくなれば新キャラ投入や新しいイベントが打てなくなりイベントの使い回しが増えさらに人は離れる…
末期になると月の売上で1人のバイトを1ヶ月雇う事すらできない状態に。
そしてある日「重要なお知らせ」が掲載されるのです。
以前私は以下のようなつぶやきを投稿しました。
アプリのサービス終了は売上もそうですが何がサービス終了の判断になるってDAUです。ログインするだけでそのアプリの延命に繋がるので推しの出てるアプリは毎日起動しましょう。
— Dont (@DontP) 2016年2月23日
そしたらフォロワーさんがこんな投稿を。そして3000RTもされました。
好きなアプリゲーある人はこの言葉胸に刻んでくだされよな……自分も知らなかった………… RT アプリのサービス終了は売上もそうですが何がサービス終了の判断になるってDAUです。ログインするだけでそのアプリの延命に繋がるので推しの出てるアプリは毎日起動しましょう。
— イ…ザクセスヘブンbot◆チャレE10 (@3amg) 2016年3月10日
上の説明を見ればわかると思いますが全ての発端はDAUの低下から起こります。
DAUさえあれば施策で挽回も考えられますがそもそもプレイしてくれなければゲームをどんなに改善しても無意味です。
これを見たら昔ハマってたアプリを久しぶりに立ち上げてみてください。その1タップがアプリ運営者にとってはカンダタに垂らされた蜘蛛の糸になるのかもしれません。