アイマスに見た声優起用の理想形
突然ですが私はプロデューサーです。
いや本物のPも一瞬経験した事がありますがそうではなくアイマスユーザーという意味でのプロデューサーです。ちなみにアーケードからの律子Pです(無敵艦隊最高)
昨日のこの記事を見てPが「アイマスって大変そう」と仰っているのを目にしました。
同じ業界ですが私はアイマスに関わった事は無いので伝聞ですがアイマスは
全てオーディションで決定しているらしいです。
同業かつ声ヲタから見た時、アイマスの声優さんの起用こそが理想形なのです。
では理想形とはどんな事なのでしょうか?
知名度を無視したキャスティング
我々がキャスティングを行う際、どうしても気にしてしまうのがその声優さんの知名度です。何故知名度にそれほど敏感になるか、どうやってその知名度を計っているか等の詳しい話は今後別の記事で書こうと思います。
しかしアイマスは初期から声優さんのネームバリューを意識していません。徹頭徹尾そのキャラに合うかどうかでキャスティングがされています。それがアイマスというブランドを支え続け大きくしています。
何故それが実現できたか
アイマスがアーケードに登場したのは2005年の夏。当時はハロプロブームが一段落し、AKBグループが誕生する前のアイドル文化が斜陽になっていた時期でした。
そこに「アイドルとタッチでコミニュケーションを取るアーケードゲーム」という
気の狂った強烈なインパクトのある企画でリリースされました。
以前の記事で「企画にはキモとなる売りが必要」と言及した事がありますがこの企画は
その強烈なインパクトで十分すぎるほど当時のユーザーに衝撃を与えました。
つまりこの企画ではその部分が強烈だったため声優さんのネームバリューに頼る事無くむしろその売りを際立たせるために最適なキャスティングを行う事ができました。
ブランドを拡大させより選択肢が広がる
とは言え765プロのメンバーは当時全てアイムエンタープライズ・アーツビジョンに
所属していました。(2社は同一グループ内事務所)
予算や政治的な動きが働いてそうせざるを得なかったのだと思います。(1社にまとめると安く請け負ってくたり融通を効かせてくれる場合が多い)
しかし、その後アイマスというブランドを拡大させ、誰もが知るコンテンツになった後にリリースされたシンデレラガールズ・ミリオンライブは事務所の制約も無く様々な事務所から声優さんが参加しています。
まとめ
ここまでの話をまとめるとゲーム企画者兼声ヲタの理想がそこにありました。
ネームバリューや事務所に縛られず真にその役に合ったキャスティング
声優に頼るのではなくゲームの企画によって声優の個性を見出す
コンテンツの力で声優たちを煌めくステージに上げる事ができる
こんな素晴らしい事は無いと思います。
あのクッソ寒い雪の赤羽会館から10年、まだこの業界に入る前のフリーター崩れだった私も今では末席ながらゲーム業界に身を置く事ができました。
少なからずそれはアイマスの影響があったからだと思います。私はこれからもアイマスをいちプロデューサーとして応援し続け、いつか同じように企画で声優を引っ張りあげられるようなゲームを作りたいと思います。
まぁミリオン福岡の日はTridentのファイナルライブに行くんですけどね!
アルペジオはいいぞ!(わりとDD)
- アーティスト: Trident,Blue Steels,イオナ(渕上舞),タカオ(沼倉愛美),ハルナ(山村響),Heart’s Cry,伊賀拓郎,baker
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- 発売日: 2016/02/17
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